私の両親と義父母は何十年も前に天寿をまっとうし、今は介護から解放されました。
しかし、その当時を振り返ると 介護に終わりはあるのは分かるけれど、
「それがいつなんだろう?もしかして永遠に続くのでは?」
と、日々葛藤していました。
また、そんなことを思う自分にも葛藤・・・
今現在、介護で悩んでいる方はとても多いと思います。
私の場合は自宅介護でしたが、実家が遠いという方もいるのではないでしょうか?
まだ今は両親が元気でも、先には介護という現実が近づいてきています。
いつかは向き合うことになるかもしれない介護について、今から考えておくことが大切ではないでしょうか。
知っておきたい遠距離介護の支援!仕事は続けられる?
介護と一口にいってもさまざまです。
身体的な問題だけの人、認知症だけの人、身体と認知症が合併されている人など、その程度によって必要なケアは違います。
まして、離れた場所にいると電話での連絡が主になりますが、連絡ミスや話の行き違いなど色々な問題が出てきます。
遠距離介護で大変なのは、親も子もお互いに心配かけないようにという気遣いから、本音をいえなくなってしまう場合があるということです。
それで、本当に必要な介護が見えなくなってしまう、ということもあります。
こういうことを無くすためにも、日頃から両親の持病と通院先(入院施設はあるかチェック)、生活パターン、交友関係などを把握しておくことが必要です。
調べていくと、親のことって意外と知らないことが多いと感じるかもしれませんね。
「親が今後どうしたいのか」をさりげなく会話の中から聞き出しておくと、その希望に近いことができるのではと思います。
グイグイ聞き出そうとすると話をしてくれなくなる可能性があります。
親といえどもデリケートな部分なので、言葉を選んで、急がずあわてず聴いてみてください。意外な本音が聞けたりしますよ。
特に父親の口は重たいかもしれませんが・・・
実家までの距離と帰省する頻度によっても違いますが、出費も多くなります。
ガソリン代、電話代、その他の交通費やお世話になっているかた達への手土産代など、毎回ではなくてもありがとうの気持ちですから、必要になることもありますね。
とは言え、遠距離介護は良いところもあります。
親は現在の生活環境を変えなくて良いのですから、新しい環境になじまなくてはならないというストレスは少なくなります。
また、認知症のリスクが減ります。
遠距離は介護する側も心配ではあるけれど、距離や時間などの関係ですぐに対応できないのは仕方がないと、割り切りやすい部分もあるでしょう。
その点では、夜間の睡眠や仕事には、同居介護よりは影響が少なくなるかもしれません。
遠距離介護の負担を軽減させるために押さえておきたいことは?
介護のことは本当に同じケースはありませんし、正しいと思われる回答もありません。
試行錯誤しながら、お互いがそのときに一番良い方法に歩み寄っていくことだと思います。
もし、遠距離介護でわからないことが出てきたら、介護される人の地元の地域包括支援センターに相談をしてみると良いと思います。
地域包括支援センターは、心配なことを色々相談ができるところです。
介護認定を受けていなくても相談できますよ。
介護を知るための最初の窓口ともいえますね。
介護情報を収集することで、心に余裕が持てるようになります。
また、全てを一人でやろうと思わないことです。
短期間で終わることではないので、他者に任せられるところはお願いすることも時には必要です。
なかなか気兼ねもあるかもしれませんが…
ですが、介護する側が疲れては元も子もなくなります。
そして、自分の心や身体のケアを忘れないことも大切です。
介護は完璧にしようとすればするほど負の連鎖におちいり、自分が倒れてしまいます。
小さなストレスの積み重ねが、虐待などの問題につながりかねません。
まとめ
今は支援もいろいろとありますね。
家族ではなくてもできることはいっぱいあります。
ですから、全てを自分がしなければならないと思うのではなく、家族であるあなただから出来ることを大切にし、公的支援などでお願いできることはお願いしましょう。
遠距離介護を円滑にするポイントは以下の通りです。
・親が何を望んでいるかを知ることでよりよい介護に近づける
・最初から全速力で走るとすぐに息切れしてしまうものです。完璧にしない 上手に手抜き介護をする。(自分でできること、他者にお願いすることを分ける)
・自分の心と身体のケアを忘れずにしましょう
・地域包括支援センターを上手に利用しましょう
参考になれば幸いです。