人以外のものと人間のラブストーリーが好きで、探していたところ見つけたのがこちらの「私のオオカミ少年」でした。
特に、男性側が人外で女性側が人間という設定が好きで、かつあまりラブシーンが濃厚ではない方が好きという私には、ざっとあらすじを読む限りストライク^^
ただ、あまりこれまで韓国映画やドラマを観たことがないので、少々抵抗があったんです。
特別理由があるわけではなく、食わず嫌いみたいな感じですが(^^;)
あと、結末がどうもせつなそう…
どちらかと言うとハッピーエンドを好む方なので、どうなんだろうと思い、観るまでに少し時間のかかった映画でした。
しかし、実際にDVDで観てみると、すごく引きこまれるものがあったんです!
結末はハッピーとは言えないけれど、どこか心に残るものがあるストーリになっています。
なので、この記事では「私のオオカミ少年」の見どころとどんな人におすすめのお話かを、私の勝手な視点でいお伝えしたいと思います。
「私のオオカミ少年」を観た私の率直な感想は?
率直な感想ですが、まず涙なしには観られないという感じです。
また、チョルスが見せる表情やしぐさとか、チョルスとスニが心を通わせる場面など、非常に心惹かれるものがあります。
それにしても、ジテ。
この人さえいなければ、チョルスとスニは一緒に幸せに暮らせたのではないのかと、怒りを覚えます。
ですが、そう思わせるほど演技がお上手だったということですよね。笑
あと、スニ。
47年経って、やっと納屋に行くわけですが、もう少し早く行けなかったのか?と思ってしまいました。
チョルスはあんなに健気にずっと信じて待ち続けていたのに、スニは忘れていたわけですよね。汗
なんてこった…って感じです。
ちなみに、チョルスは誤解され追い込まれていきますが、彼を理解しようとしていた人も少なくはないんです。
そんな、周りの人たちの心の動きなんかも見ていると面白いですよ。
思うところはいろいろとありますが、それほどに奥深い作品なのではないでしょうか。
見る回数を重ねるごとに、その魅力に気づける作品だと思います。
予告動画はこちら↓
私のオオカミ少年を感想は正直せつない・・・けれど心に残る見どころは?
ここからは、私が個人的に心に残る見どころだと思ったエピソードをご紹介したいと思います^^
1、オオカミ少年チョルスの見せる表情、しぐさ
まず、一番私が惹かれたのは、チョルスが見せる表情やしぐさです。
チョルスを演じているのは、韓国の人気若手俳優のソン・ジュンギさん。
チョルスは、とにかく純粋。
生まれて初めて人を愛する感情を体験しますが、その表現方法は人間のものとはちょっと違う感じ。
すごく素直で純粋で、まっすぐにスニを見るんです。
また、私はオオカミは見たことがないのでよくわかりませんが、物の見方とか動きとかがすごく犬っぽいです。
本能的に動くところとか、たぶんすごくよく研究して演じているのだろうと思いました。
精一杯スニを守ろうと必死な様子は、とても健気で心に染み入ります。
一生懸命スニをただ守りたいだけなのに、誤解ばかりされて人間に追われてしまう…。
人間ではないけれどオオカミでもない、オオカミ少年という難しい役どころを、違和感なく演じているなあと思うのです。
スニに頭を撫でてもらうのが好きで、ちゃんとできた時、スニに撫でてもらいたくて頭を指し出す場面なんかは、思わずよしよしとしたくなります。笑
そして、スニをとても愛おしく見つめる様子は、とにかくピュアでぐっと惹きこまれてしまいます。
チョルスは、言葉は極めて少ないですが、その表情やしぐさは全てを語っていますね。
チョルスの表情やしぐさだけでも、一見の価値があると感じます。
2、チョルスとスニが心を通わせる場面
この作品は、オオカミ少年と人間の少女とのラブストーリーですが、非常にプラトニックです。
わかりやすいラブシーンみたいなのはないのですが、2人の心が少しずつ通い始めるのが、とても繊細に描かれています。
はっきりとしたラブシーンがない分、こちらもいろいろと心の動きを想像できる楽しさもあります。
人間の恋愛を知らないチョルスが、初めて抱く人への愛をとても素直に表現する様子がとにかくいじらしくて愛おしいです。
スニがチョルスにギターの弾き語りをする場面があるのですが、嬉しさを表現するのにチョルスはスニの頭を撫でるんですけど、その場面がすごくピュア過ぎて、温かくかついい感じにドキドキします。
3、スニがチョルスをしつける様子
スニは、チョルスに食事や文字の読み書きなど、生活に必要なことをいろいろ教える場面があるんです。
その際、犬のしつけの本を読んで、それに従って「待て」とかちゃんとできたら「よしよし」などをして少しずつ教えていくのですが、そのやりとりがくすっと笑えます。
きっと2人とも演じながら楽しんでいたんじゃないでしょうか。
徐々にスニの言うとおりにできるようになる過程がすごく自然で、観ているこちらも「そうそう!すごいよ!できたね!」なんて、よしよししたくなります。
また、スニが手振り身振りで教えるのを、チョルスがじっと見て理解しようとする様子も微笑ましいですね。
スニを演じているのは、パク・ボヨンさん。
4、チョルスを守るためにスニがチョルスを森に置いていく場面
スニを守るためとは言え、してはならないことをしてしまったチョルス。
そんなチョルスを人間から守るため、チョルスを逃がそうとします。
ですが、チョルスはスニについて行こうとするんです。
でもチョルスが大切だからこそ心を鬼にするスニ。
そこまでしなくても・・・と思うような対応をチョルスにします。
チョルスを傷つけてしまったことと、助けたい思いとの葛藤が上手く表現されているなと感じました。
その苦しい思いがチョルスにもわかったのでしょう。
チョルスはもうスニについて行こうとはしませんでした。
その場面は、本当にせつないです。
5、チョルスと歳をとったスニが再開する場面
時を経て、スニはチョルスと再会します。
チョルスは狼人間ですから歳はとりません。
でも、どこか落ち着きがあり、大人っぽくなっているようにも感じます。
チョルスは、スニが残した「待ってて 戻ってくるから」の手紙の通り、ずっとスニを待ち続けたんですね。
たった一人で長い時間だったはずです。
この日まで、チョルスはどうやって暮らしていたのだろうと、想像を巡らせてしまいます。
そして、チョルスはスニと離れている間に驚くべき変化を遂げています。
スニとの再開の日を信じて、スニとの約束を守るべくたった一人努力したのだなぁと、心にじ~んときました。
私のオオカミ少年をおすすめしたいのはこんな人!
映画「私のオオカミ少年」をおすすめしたい人はずばり、「ファンタジーでプラトニックなラブストーリーを好む人」です。
さらに想像力豊かで、おとぎの世界にどっぷりはまり込めるような人には最高なんじゃないでしょうか。
チョルスがオオカミ人間としての能力が引き出されて、変身する場面は、派手さはなくて結構地味です。
でもその地味さが、物語の中で溶け込んでる感じもします。
動物の中には、戦闘モードに入ると姿カタチを変えるようなものもいますよね。
そんなことを思うと、こういうオオカミ少年みたいな存在も世界のどこかにはいるんじゃないかとさえ思ってしまうような作品ではないでしょうか。
また、心の動きがとても繊細に描かれているので、ストーリーよりも、そういう人の心の動きなどに興味がある人にもおすすめです。
終わりに・・・
私のオオカミ少年の結末は、一言では言い表せません。
人間と狼人間のせつない恋。
でも、ただせつないだけではないんです。
結末まで見逃せない魅力がたっぷり詰まった作品だと思います。
ぜひご覧くださいね!
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